ひじりすごいはるきから成長意欲を感じるんだけど、(大分に来る前)富山にいる時はどんなことしてたん?はるきWebライターやったり、古民家をリノベしてシェアハウス作ったり、古本屋作ったり、小説を作って出版したり。ちょっと面白い話をするなら、高校生の時は部活を5個兼部してました。ひじり部活5個?!はるき生徒会にも入ってたんで、実質6個ですね。学校にはスーツケースで登校してました笑ひじりいろんなことに挑戦して「自分を成長させたい」っていうのは、ライバルみたいな負けられない相手がいたん?はるき僕の場合は、ライバルと競うっていうのがなくて、好きなことにずっと没頭してましたね。だから、周りが今何をやってるのか、どのくらい点数を取ってるのかとかも、もう本当にどうでもよくて。結果的に僕が受かるかどうか。ずっと自分との勝負でしたね。幼い頃からテストで何点とったらこれ買ってあげるよって言われても、全く燃えないんですよね。別にご褒美はいらない。むしろ先にくれた方が頑張れる笑だから、他者と競うみたいなことに全く左右されない人間だった。ストイックさの裏にある苦痛はるき最近は、胸が張りそうなくらい苦しくて。今はその息苦しさってのが、どんどんどんどん増してきてる。自分の中で満足できるっていうか、生きてる価値みたいなのをちゃんと見出さない限り、多分この苦しさは消えないと思ってて。それは多分みんなと違う人生歩んでるからとか、そういうのじゃなくて、人類の歴史を知ったし、その過程もある程度知った。その上で、僕がこの時代に生まれてきた理由を考えてみたんです。そして僕には、また受験をやろうっていうのを許してくれた親がいて、大分に連れてきてくれたゆうたくんがいて、それを受け入れてくれる場所がある。そうやって僕が生まれた時から今の現状に至るまでを要素分解して、紐付けて考えていった時に、やっぱり僕にはやること、やらなきゃいけないことがあると思うんですよ。何か必ず使命があるって思ってる。ひじりなるほどなるほど。はるきだからこそ、その使命を果たせるほどに自分は強くならなきゃいけない。甘くなってはいけない。だから、平気で自分の顔を殴るんですよ。自分の部屋でめっちゃ殴ってるから、監視カメラで撮ったら多分相当映ってるはず。笑どうしてもできないことがあったりとか、集中力が消えたりしたら、それが本当に悔しくて、腹をかっさきたいって本当に思うんです。ひじりそれほど自分に対して使命感と厳しさがあるから生きにくさってのを感じるんだね。はるき生きにくさってのは、自分をもっと高めなきゃいけないっていうプレッシャーからってよりは、今の僕が、自分に課された責任を果たしきれてないから感じてるんだと思うんです。使命を果たすための自分にまだなれてない。現状の自分があまりにも未熟だからこそ、苦しさを感じる。そういう苦しさに加えて、今はちょうど人間関係においても関わりづらさを感じているからこそ、さらにしんどいんだと思います。みんなが素で思ってることを全員が余すことなく話した上で、全ての考えを含んで超えた最高のものをみんなで構築しようぜっていうアウフヘーベンの考えができずにいる。(アウフヘーベンとは、ドイツの哲学者が考え方の一つで、対立した意見について議論する過程において思考を深め、より高次の段階へと進んでいく思考法を指す。)相手が答えてくれたことや対立した意見を全て含めた上で、「じゃ、これだったらもっといいなんじゃない。」っていう会話を誰に対してもしたいと思う。ただそんな会話を実現するためには、やっぱりある程度の知識と、どんな意見でも受け入れられるだけの柔軟な思考が必要。だからこそ、それだけ器の大きい人間にならなきゃいけない。そんなことを思って生きてる中で、アウフヘーベンの考え方をしてる人ってなかなかいなくて。これが正しいって決めつけて、それ以上に相手の話を聞こうともしない人があまりに多い。それにも僕は苦しさを感じてますね。ひじり苦しさから感じる生きづらさは、①自分が責任を果たせていないこと②相手の考えや意見を全く聞こうとしないことの2つなんだね。苦しさからの解放ひじり生きづらさや苦しさっていうのは、これまでどうやって乗り越えてきたん?はるき自分が自分を許せる瞬間ってのはただ1個だけあって、それが何かを全力で学べてる時。でもその瞬間には、ひじりさんで言うところのタバコみたいな「中毒性」があるんです。ひじりつまり、学べてる時が中毒状態なんだ。はるきそう。自分を高めるための行為を最高のレベルでできてる時。時を忘れて、しかもめっちゃ勉強したはずなのに、全然時間が経ってないように感じる時。時間の密度を最大限にまで上げて、他の音すら聞こえなくなるぐらいのフロー状態に入っている時。そして学んだ内容が完全に100パーセント頭に入った時。まぁ、こんな時なんてほぼないんですけど。その時だけは唯一自分を許せる瞬間。その瞬間だけ、自分が生きていて良いと思えるからこそ、常にその状態でありたいと願う。だから中毒性がある。ひじりスポーツ選手はよく「ゾーンに入る」とかっていうよね。仕事とかも、楽な仕事ほど時間が立つのが苦痛で、忙しいほど一瞬って感じるとか。楽しい時間は一瞬っていうし。はるきうんうん。ひじり他に生きづらさを乗り越えられる時っていうのは、自分の責任を果たせた時とか、社会や周りの人たちに対して何か還元できた時?はるきうーん。それについて言うと、まだ還元できる自分になったことがないんでわからないです。僕が還元できるようになるのは早ければ40代、遅いと多分60代とか。これまで学んだ全てのものを総動員した上で、何かを創って還元する。ゆくゆく僕は、仲間たちと一緒に社会に対して投げかけたいメッセージをあらゆる形で発信していくと思うんです。だからその思いをアート作品にしたり、本にしたり、論文を出したりもそうだし、映画作ったり、アニメーション作ったりっていうところで、表現していきたい。スタジオジブリみたいなクリエイティブスタジオを作って作品を残したいと思ってます。そして、最終的には宮崎駿さんを超えたい。ひじりそのための勉強であり、学習をしているんだね。はるきはい。次章へつづく・・・『宮崎駿さんを超えたい』