【プロフィール】#寺本 聖(てらもと ひじり)#起業家シェアハウスSEKIYA.so代表#大分大学4年※はるき:観測者 ひじり:ゲストはるきいや〜今日は風が強いですね。(この日は台風がやってくる前兆により、外は風がびゅうびゅうと吹き荒れていました)ひじりんね。めっちゃ向かい風やん。はるきほんとに。僕らの歩んでる人生みたいです。僕らの人生なんて向かい風ばっかり笑ひじりいや、流石にそれは無理があるやろ。笑はるき風が後ろから吹いてきてくれればいいんですけどね〜。ひじり笑はるきそういえば、ジブリの最新作『君たちはどう生きるか』観ました?ひじりいや、まだ観てへん。観たいんやけどな。映画なんてここ数年行ってないわ。はるき映画のエンディングに、米津玄師さんの『地球儀』って曲が使われてて、その歌詞の中にも「風を受け、走り出す〜」っていう部分があった気がします。ひじりいやだから、風の話から無理矢理繋げようとしすぎやって。笑はるきそうですか?笑 まぁとにかく。聖さんの人生と、これまでの向かい風について聞かせてください。笑ひじり雑やなあ〜笑 まぁまずは、どっから遡ってく?はるき聖さんの人生の中で、「ここから変わったな」っていう地点から行きましょう。10年続けた野球をやめた最大の挫折経験ひじり人生のターニングポイントは、まぁ、大学に入って野球を辞めたことやろな。あと、海外留学の時。はるき野球を辞めたことと、海外に行ったこと?ひじりうん。この2つはやっぱ大きいかな。高校までは野球しかやってなくて、それを大学ではやめることになったわけやから。初めての挫折って感じやな。うん、おっきい挫折。それまで野球しかなかった人生から、野球を取る選択をせざるを得なかったわけやから。はるき辞めざるを得なかった?ひじりもう、追えなかったというか。諦めというか、限界を感じたんかな。これまで10年やってきたことに対して、多分これ以上やってもプロにはなれないっていう。はるきプロになることが夢だった?ひじりそうそう。もうそこには辿り着けないんだったら、違う選択肢を選ばざるを得ない。今までの人生で1番長く時間を費やしてきたものやったし、諦めること自体が初めてやったから、ここからすごい変わったよね。変わらざるを得なかった、ってのも勿論あるとは思うけど。はるき高校は確か、岡山でしたよね?ひじりうん。岡山の高校で、監督が名匠って呼ばれてて当時も甲子園には春、夏どっちも行ってたってくらい野球に力入れてたな。はるきザ・強豪校って感じですね。ひじりうん。それが野球漬けの高校時代。そんでもう一つが、台湾への交換留学。はるき交換留学で台湾へ?ひじりそうそう。1年交換留学して、その後また1年休学してフィリピンでインターンをしてた。はるき2年も海外で生活を。ひじりうん、その経験が海外に行く前と行った後で、すごい考え方を変えてくれたな。場所が変わると性格も変わる!?ひじりなんか場所が変わるたびに、俺、性格変わるって言われてて。はるきえーっ、面白いですね。場所が変わるたびに性格がアップデートされていくみたいな?ひじりあ〜、なんていうか実際はただ無意識的に生存戦略に乗ってるんかなって思ってて。はるきうんうん。ひじりやっぱ高校野球ってなると、先輩からの圧がすごかったりとか、周りもなんていうか野蛮な人が多かったから、自然と控えめな性格になってたんよな。まぁ、元から元気なキャラではあったけど。はるきえ〜、意外。ひじりそれで、大学からは結構真面目キャラみたいな感じになってて。けど、海外に出てからは、すごい遊ぶキャラ。めっちゃ話す人っていうキャラになってきたんよね。はるきすごいイメージの変化。ひじりそう。今やったら、結構人の話を聞くキャラみたいな。はるき確かに。ひじり自分のいるコミュニティというか、半径5メートルくらいの中で一番必要とされる人物像になる性質があるからこそ、結構コロコロ性格が変わっていったっていう感じなんやろうね。周りの人間関係に適応していくというか。はるき面白いですね。今はSEKIYA.soの代表として、自ら先陣に立って旗を振るって感じだと思うんですけど、それも半径5メートルの人との関わりの中で見えてきた自分の役割みたいなものなんですか?ひじりそうやね。まぁ、自分で意識してることじゃないから、そうなってるってことはその役割が必要とされてるってことなんかな。あ、でも、性格が変わるって言われてからは結構意識的に自分を作るようにしてる。はるき意識的に自分を作る?ひじりそう。キャラクター設定ってすごい大事やなって思ってからは、なるべく教えるより聞ける人になろう、みたいな。はるきなるほど。ひじりSEKIYA.soに居る時は、結構素のところもありつつ、ちゃんと考えてやってるところもあるって感じかな。はるきじゃあ、今はその使い分けを意識して生活してるんですね。ひじりそうやね。ある人が「聖くんって場所によって変わるよね」って言ってくれたおかげで、元々は無意識に半径5メートルの人たちに合わせて変わっていったのが、今は自分を客観視できるようになったかな。人に安心感を与えるために、明るく陽気なキャラを演じるはるき聖さんに「場所によって性格が変わることを教えてくれた人」ってどんな人ですか?ひじりそれは、去年参加した「問いを立てる學校」っていう大分県が主催でやってるプログラムで出会った方で、その時に参加したAI会でちょうどペアになった相手やったんよね。はるきAI会?ひじりそうそう。40分間、二人一組のペアでひたすら話をしたり聞いたりするっていうのがあって、その時の相手が俺の親父と同い年くらいの方でさ。笑はるき結構年の差がありますね笑ひじり俺とは全然生きてきた時代も違うし、そもそも親父と同じ年代だから話が合うことも違うんだけど、40分も話し続けたら誰でも仲良くなれるよね、みたいな会やって。はるき確かに40分間も2人で真剣に話したら、自然と仲良くなれそう。笑ひじりその時も今のインタビューみたいな感じで、バンバン話をしたり、逆に話を聞いたりしていくうちに、なんかこう自分が思ってる自分と外から見た自分って大きなギャップがあるなっていうことが知れたんよね。はるきなるほど。ひじりまぁその時に、その人が俺の性格が場所によって変わることを教えてくれて、初めて気づいたって感じやな。はるき自分の性格が変わるっていうことに気づいた時、どう思いました?ひじりえ。めっちゃハッとしたよね。そういえば確かにそうやったなって。40分って結構時間あるから、徹底的に小学校時代から深掘りしていったんよ。はるきへぇ。小学校時代から。ひじりそれだけ徹底的に聞かれたからこそ、自分の性格の変化についても客観的に捉えられたんかなと思う。はるき客観的に自分を捉えられるようになった後は、何か変化はありました?ひじりそうやなぁ。まずキャラクター設定はしやすくなったと思う。自分のポジショニングというか、コミュニティの中での自分の役割を、こう、将棋を打つかのごとく演じられるようになったというか。はるきうんうん。ひじり普通って、生きてる上でみんな主人公やから、俯瞰して自分を見るのって難しいなって思うんよね。人によっては観察が好きなタイプもいるかもしれんけど、元々俺はそれができないタイプだったし。でも今回の機会があったことで、俯瞰する見方もあるんだなって思えるようになったかな。はるきちなみに、どんな時に意識して自分を演じてますか?ひじりえ〜、むずいな。笑 あ、でも初対面とかめちゃくちゃ意識する。はるき初対面の時?ひじりうん。初対面の時はも〜、めちゃくちゃ作る。なんかもう半シャープ高めで話すもんね笑はるき半シャープ高めで話す笑ひじりやっぱ声の高さって大事やん?あと表情と陽気なキャラ。本にもそれが大事やって書いてあったし、SEKIYA.soの入り口に立ってるわけやから、この人やったら大丈夫って思ってもらえる人にならないといけんよね。はるき来てくれる人に安心してもらうために、ちょっと明るめのテンションで話してるんですね。ひじりうん、基本的にな。ここに入って大丈夫なんだなって思ってもらうために、表情とか声とか、声色とかには、結構気をつかってるかな。はるきなるほど。僕も聖さんの話を深いところまで聞きたいので、1オクターブ下げた落ち着いた声で話そうかな。(『千の風〜に〜』とメロディーが聞こえてきそうな低い声で話してみる)ひじりいやいや、それはやりすぎやって笑(次回へつづきます)▷「人に学ぶ、習慣という名の文化」