野球時代の没頭感に出会うため、台湾留学へ※はるき:観測者 ひじり:ゲストはるきいつもみんなの先頭に立って、自ら声を出して盛り上げる豪快なイメージとは違った、意外な一面が見えてきたわけですけど。実は、すごく些細なことも気にしてたんですね。ひじりいや、そうよね。大学1、2年までは全然そんなこと意識することもなかったんよ。そもそも今と比べて明らかに受動的やったし、やれって言われたものしかやらない、みたいな。はるきまさに真面目な大学生って感じですね。ひじりうん。実際、そんな感じやった。とはいえその期間も悪くはなかったんやけど、人に言われないと何もできないことに、なんか虚無を感じてきたというか。ある時から虚しくなるだけやったんよね。後から振り返ってみても、俺は何をやってきたんだろう、みたいな。充足感を得られなかったんよね。はるき受動的な姿勢からくる、虚無感。ひじりやっぱ一番熱量があったのは野球をしていた頃で、その時の没頭感みたいなのが欲しいなって思ったんやろね。それが多分、今の活動にも当てはまるんやと思う。はるき大学生になって一変した静かな生活が、高校時代の没頭感に憧れを抱かせたんですね。ひじりそうやね。それで大学2年生になった頃に、台湾に交換留学に行った。はるきそれまたどうして海外へ?ひじりまぁ海外に行ったことがなかったし、日本以外の外国人と話してみたいとか色々要素はあったんやけど、何よりもやっぱ新しいことをするのが好きやし、行ったことのないところに行くのも好きで、そういう新しさを感じたかった。はるき台湾への交換留学が、初めての海外経験にもなったわけですね。ひじりうん。ずっと海外に興味はあったんやけど、実際の日本と海外の違いってのが全然わからんかったから、じゃあ行って確認するしかないな、みたいな。そんな思いがあったんかもしれん。。はるきそれで選んだのが台湾だったわけですけど、どうして台湾だった?ひじり実は、元はドイツに行く予定やったんよね。大学で第2言語はドイツ語を取ってたから。はるきうん。ひじりただ、交換留学って学校内でも英語の能力が高い人が行けるんやけど、俺は当時TOEIC300点くらいしかなくて、交換留学のプログラムに応募した学生の中で最下位やったんよ。笑それで「ドイツに行きたいです」って言っても募集定員の枠が5名しかなくて、俺だけはみ出て落ちたっていう。はるきめちゃめちゃ悲しいやつじゃないですか。笑ひじりそう。友達2人は選ばれて、俺だけ取り残されたっていう。笑その時は結構辛かったよね。めっちゃドイツ行きたいって本気で思ってたわけやし。はるきそうですよね。ひじりだから選考に落ちた後、海外行くのをやめるか、とも思ったんやけど、そもそも自分はドイツに行きたいって思いより「海外に行きたい」思いが強いことに気づいたんよね。今まで海外に行ったことがなかったわけやから。はるきなるほど。もっと根本的な目的が見つかったわけですね。ひじりそれで、どこか参加できるプログラムがないかを聞いたところ、見事に台湾があったから、結局台湾に行くことになったっていう。はるき実際に台湾に行ってみて、どうでした?ひじりあぁ、めっちゃ良かったよ。海外に行く前と行った後ではめっちゃ考え方も変わったし。はるきうんうん。ちなみに台湾にはどれくらい滞在したんですか?ひじり台湾には、どうせ行くなら長く居たいと思って、1年間行ってた。はるき初海外で、1年も。ひじりなんかこう、めっちゃ旅行するのも素敵なことやと思うけど、俺は行くんやったら長く行って、現地の人の生活習慣にできるだけ近づけたいと思うからさ。どこで何を食べて、何を使って体洗って、みたいな。はるき現地の人になりきる、みたいな感じですね。ひじりそう。しかも台湾では寮に住みながら大学に通ってたから、まさにって感じやな。他人の文化をインストールしていった結果、今の自分があるはるき台湾にいた頃も、寮生活?ひじりうん、ずっと寮やね。だから高校から数えて、シェアハウス生活はもう10年経つかな。はるきわお。常に周りに人がいる生活だ。ひじりそうそうそう。ずっと共同生活。はるきそれほど長く続いている共同生活の、どんなところが好きですか?ひじりそうやなぁ。やっぱ基本的に俺って、本読むのも少しはしてるけど、人から学ぶことが多いから、共同生活をしていく中での気付きとか学びってのがすごいあって。はるきうんうん。ひじり以前、一緒に住んでたある友人が、来客のたびに毎回必ずお茶を出すようにしてたんよね。あれって一見当たり前なんやけど、でもそれをきっかけにすごい仲良くなってるのを見て、お茶を出すことってめっちゃ大事なんやなって学んで、それからは結構意識してお茶を出すようになった。はるきへぇ。実際にそんな経験があったんですね。ひじりなんかそういう、1人ひとりのカルチャーを自分の中にインストールしていくのが、俺のライフスタイルにはすごい合ってるんやと思う。はるき他人のいいとこ取りをして自分が成長する、みたいな感じですかね。ひじりそうそう。だから基本的に、自分由来の文化ってものがあまりなくて、いいとこ取りをしながら出来上がってきたのが今の俺って感じなんやろな。はるきなるほど。シェアハウスには、各地から人が集まってる分、新しい文化をインストールする機会には恵まれそうですもんね。ひじり確かにね。今のシェアハウスも海外のシェアハウスも、みんな違ったバックグラウンドを持ってる人が住んでるわけやから、固定観念が払拭されやすかった。こう、偏らずにいろんな意見を受け入れられる態度というか姿勢が身についたというか。はるき面白いです。そういった過程を経て、今の柔軟で人当たりの良い聖さんというキャラが出来上がってきたんですね。言葉が不器用だからこそ、感情とパッションを伝える性格に変化するはるき聖さんが初対面の人と話す時、意識的に半シャープ上げて話すっていう話があったと思うんですけど、これも学んで取り入れた1つの文化みたいなものですよね。ひじりああ、そう!本当にそう。人の性格が一番変わるときの例えとして、よく、日本にいる時の私と外国にいる時の私ってぜんぜん違うみたいなことが言われるてるけど、それって、日本の丁寧な言語表現に対して、海外はどちらかというと気持ちを端的にまっすぐ伝えることが多いからそうなってるんやと思うんよね。はるきほうほう。ひじり考えとか、感情とかが言葉に出やすいからこそ、言語からキャラが変更されていくみたいな。はるきなるほど!言語からキャラが変わっていく。ひじりしかもその言語もまだ上手くはないから、もうパッションで伝えるしかなくて、自然と性格が変わっていくんやと思うんよね。実際、俺もその経験がすごいあって。半シャープあげる陽気な感じで接していたからこそ、めっちゃいろんな人と友達になれたし、その環を広められたっていう。はるき聖さん自身の、経験的な裏付けがあるんですね。ひじりそうそう。多分成功体験があるんやと思うね。普段の生活の中でも、ちょっとこういう風に接した方がいいんじゃないかな?みたいな感覚があって、半シャープあげてるし。特に初対面とかな。はるきそれが結果として、相手の感情とか、パッションとかがわかりやすい関わり方になってるってことなんですかね?ひじりあ〜、そうそうそう。あと、みんな初対面は特に緊張するし、結構人見知りやから、声かけられるより声をかける人でありたいなって思ってる。周りの人に声かけてあげられる人って友達多いなとも思うし。はるきうんうん。ひじりそれができたら、誰とでも仲良く出来るんじゃない?って思ったりもする。(次回へつづきます)▷「誰よりも熱く、かっこいい男であり続けるために」