リスクを小さくするための挑戦はるきみゆきさんにとって、リスクを小さくするための「挑戦」ってどんなこと?みゆきやったことのないことをやることじゃない?何に取り組むかはもうなんでもいいと思ってて、とにかく新しいことをやることが大事なんやと思う。はるき自分の場合はどうだった?みゆき私の場合は、自分の好奇心があって、かつやったことないことをやる感じやった。はるきみゆきさんにとっての好奇心とか、面白さの基準って?みゆきあ〜、感情がポジティブに動くか、かな。それこそ日本でフリーターか韓国でフリーターかを考えた時、韓国でフリーターをする方がちょっとこう、ポジティブにピクってなったから韓国に行くことを決めたわけやし。でもどんなポジティブかは行ってみないとわからんから、そういう意味では、一瞬掛けであり挑戦であるわけやけどね。はるき先に虫の知らせがあって、実際に行ってみるんだ。みゆきそうそう。それで一回行ってみて、この好奇心はどこで反応したんやろっていうのを確かめに行く感じやな。はるきなるほど。みゆきもちろん、行ってみて気のせいでした、みたいな時もあるよ。何のワクワクもなくて、気のせいやったか、みたいな。でもそれで自分のワクワクの精度が上がっていくねん。どんどん嗅覚も鋭くなっていってるから、最近は大体おもろいかな。ワクワクの先にある2種類の面白さはるき最近は面白さへの嗅覚が洗練されてきたって話だけど、最初に感じるワクワクには毎回違いがあったりする?みゆきそれでいうと2種類あって、①何かわからないから面白そうな場合と、②面白さの最大値がわかった状態で、それを現実でどこまで具現化できるかっていう場合。はるき例えばどんなこと?みゆき①前者はヨーロッパに住むこととか今回別府に来たこととかで、②後者はイベントやな。イベント作るときは、面白いのが絶対わかってて。だからそれを具現化したときの面白さを確かめるって感じ。はるきなるほど。みゆき日台交流会だったりとか、あとは台湾に来た日本人留学生を日系企業とつなぐ就活イベントだったり。日台交流会の方はちょっとエンタメ系で、就職の方はビジネスよりって感じ。はるきそれらのイベントを初めてやろうと思ったのも、やっぱり最初に面白さを感じたから?みゆきうん、そう。この妄想が現実化したら面白いやろうな、って。でも逆にいうと、これが実現しないでそのまま終わったら面白くないやろなっていうのも思ってた。はるきドラえもんの道具を作ってみるみたいな感じだ。みゆきあ〜そうそうそう!実際に作って、触れてられて、未来の世界に行けてすげぇ!みたいな。台湾留学生の事情に見える就活の課題はるきこれまでイベント以外にもワクワクの成功体験はあった?みゆきいや、うちね、イベント以外ではそんななくて。結構空想で終わることが多いんよね。それこそはるき君とやってたプロジェクトもポシャったことがあったみたいに、自分の空想をどうやって現実化すればいいのかがわからなくて。はるきうんうん。みゆきそれで成功体験を一番最初に積めたのがイベントで、それが今から1,2年前。それで、この2年間くらいは自分の成功体験をもとにイベントに特化して、自分の空想を具現化するのを重ねていこうっていうフェーズかな。はるきなるほど。みゆきそれこそ、以前は起業したいって言ってたこともあったし、インフルエンサーになりたいって思いも少しあった。それで色々手を出してみたところ、イベントは成功した。だからトライアンドエラーで、どんどん自分の精度を上げていってるって感じかな。はるきこれからやっていきたいイベントとか他に具現化したいことってある?野望みたいな。みゆきあ〜。これからやりたいイベントは3つあって、まず1つは日台交流会。そこでは仮面舞踏会っていうのをやりたい。仮面をつけて匿名性を担保した上で、異文化同士でどういう化学反応が起こるのかっていう交流会を計画中。はるきいいね。なんか惹かれる笑みゆきあとは障害をもってる人が、自分の障害を「魅せる」イベント。健常者の障害に対する理解が必要なのもそうだけど、その前に障害者の方もなんかちょっとこう、後ろめたさがある気がするなって。そこに自分の問題提起があって、障害を持ってる方がみんなを魅了するイベントがしたいかな。はるき素敵だね。みゆきあとは、それこそ就活イベント。ちょうど今、台湾の日本人留学生が就活のために日本に来てて。就活の主戦場が日本だから、特に大手に入りたかったら特別に対応してくれるわけでもないから、そのために日本に来なきゃいけない。はるき就活の面接を受けるためだけに毎回日本に来なきゃいけないってこと?みゆきそう。だからそこを台湾の学生に優遇があるような就活の形があっていいんじゃないかって思って模索してる。はるき日本の学生と台湾にいる日本人留学生ってやっぱり違う?みゆきこれは私の持論なんやけど、優秀な人は、ある一定のラインからは入社してみないと優秀かどうかわからないと思ってて。それと比べると、台湾の学生は明らかに武器が2個違う。優秀な人は英語ができるとしても、台湾の学生は英語と中国語。1個武器が多いよね。あと、そもそも台湾に来てる時点で行動力ってところも明らかに武器が1個分多いと思う。だからそういう意味で、優遇されてもいいんじゃないかなっていう。はるきなるほど。確かにわかりやすい強みがあるよね。みゆき実際、私自身も就活がめっちゃ不利やったんよね。大手の面接受けるために5万くらい飛行機代がかかるし、何社も通ったらその分だけ往復しないといけなくて。はるきオンラインでの面接はできなかったの?みゆきオンラインでできますか?って聞いても、特に大手とかは、一人の学生に合わせるのはおかしいからって断られて。私はたまたま人脈とかがあったから、就活自体はなんとかうまく行ったけど、でも友達は運が悪くできなかったっていう現状を見て、そこの不平等は解消せなあかんなって考えるきっかけになったかな。はるき今計画中の就活イベントは、就職後も続けていくの?みゆきうん。自分がもう当事者じゃなくなっても、就活イベントはやり続けようと思ってるよ。次章へとつづく・・・『挑戦はリスクじゃない。できるところを魅せる人生に』