【プロフィール】#久高諒也 (Kudaka Ryouya)#合同会社banca#パーソナルライター#富山大学3年Q1. いま取り組んでいる活動について教えてください。①経営者の熱を言語化して資産にするライティングサービス「心言録」②希望ときっかけの格差をなくす場所「面白ベース」僕が今取り組んでいることの1つ目は、過去1,500冊以上の読書と400本以上のnote記事の作成を通して得た知見と出会いから生み出す、対話を価値の中心とするサービス「心言録」です。沖縄の貧困家庭に生まれ、病弱の日々を過ごしていた時代に始めた「書くこと」を武器に、現在は地方の大学生から社会を牽引する上場企業の経営者まで幅広く、深く交差する対話を通したライティングサービスを提供しています。次に紹介したいのは、希望ときっかけの格差をなくしたいという大義を掲げて最近オープンした、人と人をつなぐ場所。その名も「面白ベース」です。偶然だったのか、はたまた必然だったのか。コロナ禍で家庭の経済状態が最悪になり、右にも左にも動けなくなってしまった。そんな時に1人のかっこいい大人(後に紹介する丸山さん)との出会いによって、新たな活路を見出すことができました。そんな実体験に始まり、今も沖縄で生活する母や弟、親友や仲間。特に地方と都会では、まだまだ希望ときっかけの格差を強く感じています。誰よりもそのギャップを身近に感じているからこそ、今の自分ができることがあるのではないか。そんな思いで、今は地方の学生とかっこいい社会人を繋ぐことができる場所の運営を行っています。Q2. 活動を始めたきっかけは?僕が活動を始めたのは、家庭の危機からの脱却というミッションを達成する必要性に迫られたことがきっかけでした。先ほども紹介したように、僕の家族は沖縄に住んでおり、いわゆる貧困家庭です。それでも、人も気温も暖かい沖縄で豊かな日々を過ごしてきました。身内には大学出身者がいないという環境の中、満を持して富山大学に進学しました。その直後、新型コロナウイルスが襲来。家計は火の車に。挙げ句の果てには僕が仕送りをしなければ生活が難しい状況になりました。元来病弱の僕。その上、不器用で注意散漫。体力勝負のアルバイトは出来るはずもなく、レジ打ちのバイトすら危うい。そんな僕でも、何とかしてお金を稼いで家族へ仕送りしなくてはいけない。この時期は、経済的にも精神的にも健康的にも本当に苦しい時期でした。そんな時に知り合いを通して出会ったのが、僕にとって超カッコいい大人の丸さん。まだ何の実績もない僕の話を親身に聞き、時には僕に投資までして一番苦しい時期を一緒に伴走してくれました。Q3. 活動をする中で印象的だったことは?活動の中だけでなく、僕の人生の中で一番印象的だったのは、やっぱり丸さんとの出会いです。この出会いは僕の人生を語る上では絶対に外せない。それくらい丸さんは、僕を救ってくれた恩人であり、良き友人でもあり、父親のようでもある。そんな丸さんと今はビジネスパートナーとして一緒に会社を立ち上げ、日々ワクワクする未来を一緒に描けていることがとても誇らしいです。数年単位で僕の未来を考えて投資してくれたり、一緒に立ち上げたライティングサービスの初めてのお客さんを紹介してくれたりと、父親以上に父親らしく感じています。丸さんだけではなく、パーソナルライティングを通して出会った数多くのカッコいい大人の方々は、今では師匠であり叔父でもあるといった距離感となって、どんどんと家族が増えてきているような気がします。こうして自分の過去を振り返ってみると、沖縄から富山へと出てきて1人苦しんでいた時期を冬とするなら、温かい春の光で僕の心の雪を溶かしてくれたのは、やっぱり丸さんだったと思います。Q4. 活動をする中で、今一番やりがいを感じるのはどんな時ですか?富山大学の目の前に面白ベースという拠点を持ってからはより一層、「久高さんはいますか?」と尋ねて来てくれる人がいることにやりがいと嬉しさを感じています。以前、ゲストハウス寄処に住んでいた時も、僕と話すことを目当てに友人たちが来てくれて自身の夢を語ってくれたり、一緒に現状の問題や課題を解決するための作戦を考えたり、時には互いに涙をこぼして辛い過去と向き合ったりした時もありました。そんな喜怒哀楽に溢れた仲間たちとの日々が、どうしようもなく愛おしいです。加えて、ライターっぽいことを言うとすれば、今僕たちが向き合っている対話とライティングにとてつもない可能性を感じているということです。「対話による内省」には、「過去を訂正する可能性」があると僕は考えています。対話を通した内省によって、過去の捉え方を切り替えていく。言い換えれば、自分の話したポジティブな言葉を信じることによって、過去の見方を良い風に塗り替えていく。自分とは普段関わらないような離れた人との繋がりが、その作用を加速させることを面白ベースを通して体現でき始めていることも、今の僕のやりがいに繋がっていると思います。Q5. 今後の展望は?先ほども少し紹介しましたが、「内省≒訂正」という対話の可能性を信じて、対話のスキルを伸ばしていきたいと思っています。現在の形はライティングがメインで、対話が二番手。でも今後は、その立場を逆転させていくつもりです。対話一つで相談者に価値を提供できるように、知識を身につけ続けながら、誰よりも多くの人と交流していきたいと思っています。また、徐々に会員数も増えている面白ベースでの「異人交流会」もどんどん行っていきたいです。最近の取り組みとして、先日はCROOZ株式会社執行役員の諸戸友さんにお越しいただき、一緒に鍋を囲みました。面白ベースという場所を使って、普段関わることのない異人と学生を「混ぜ合わせ」て、人の可能性を(千変)万化させる。僕たちの会社名の由来であるこの「BANCA」という信念のもと、可能性に溢れる日々をこれからも老若男女の仲間たちと一緒に歩んでいきたいと思います。最後になりますが、僕が常駐している「面白ベース」という場所は、面白いことを求めている全ての人に開かれた壁のない場所です。子供から大人まで、どなたでも、興味を持ってくださった方をお待ちしています。まずは足を運んでいただき、僕と話しましょう。そして一緒に手を取り合って、仲間たちとワクワクする未来を描きましょう。この記事を読んでくださったあなたと、直接お話しできる日を楽しみにしています。2023/12/24 ライター:大窪