ルフィになれない男の考える、小さなチームのリーダー論はるき西坂さん自身の夢を達成する上で、自分だけじゃできないこともきっとあると思うんですけど。ゆうきうん。はるき「早く行きたければ、一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで行け。」っていうアフリカの諺があるように、やっぱり夢の実現には仲間が必要なんじゃないかと。ゆうきはいはい。はるきそう考えると、西坂さんの理念は、ちょっと矛盾してるように僕は感じてて。「自分のやりたい」を優先しすぎるとチームとして動けないんじゃないかというか。ゆうきそうよね。はるきそこで「どうしてもこの夢を叶えたいんだ。だから、頼む。俺についてきてくれ!」っていうルフィーみたいなリーダーシップも必要なんじゃないかと思うんですよ。ゆうきうん。確かに。はるき実際のところ、チームメンバーに対しても「WANTO」の理念を適用する上で、何か課題感って感じることはありませんか?ゆうきめちゃくちゃ課題感を感じてるよ。俺はそもそも、ルフィー的存在になるのが超・苦手だし!笑はるきあ、そうなんですか。笑ゆうきうん。笑俺がわざわざなぜこの事業でオーナーシップを張ってるのかっていうと、こういう系の事業内容というか、ビジョンを掲げてる人って、ぶっちゃけまぁ、いなくて。はるきうんうん。ゆうき要は、俺がどっかの会社とか組織に属して、一緒に頑張っていこうぜっていう風に他にオーナーシップを張ってる人の下にジョインするってのが1番綺麗だと思うんだけど、既存の教育系の会社さんで面白いと思うものがあんまなくて。はるきなるほど。ゆうきだから、仕方なく自分でするしかないなって思ったんよ。はるきある種、不可抗力みたいな。ゆうきただ組織の運営自体ができるようになったのは、やっぱ全国規模の団体に去年めちゃくちゃ関わらせてもらった時に、そこで学んだから。はるきへぇ。ゆうき元々は運営をしたかったわけではなくて、どっちかっていうと影でデスクワークしながら、効率化できるものを作るのがめちゃくちゃ好きだった。はるきうんうん。ゆうきそれこそ、関数が動いた瞬間めっちゃニヤニヤするみたいな、そんな人間だったし笑(二人で爆笑)ゆうきただ、他に代わりがいないからこそ、自分がオーナーシップ張ろうっていう風に思って今はやってる。それでも、やっぱ俺はリーダーシップをとることがまだまだ苦手だと思ってる。はるきそれぞれ得意不得意など、個性もありますしね。ゆうき逆に、それこそWADAIKUの和田さん。はるきあの、大分県の竹田市で活動されてる和田さん?ゆうきそう。あの人はリーダーシップをとる点において、めちゃくちゃすごいと思うよ。とにかくパッションがある上に、1人1人に対してめちゃくちゃ寄り添って成功体験を積んであげてる。はるきそうなんだ。ゆうきそんな彼の姿を近くで見てきたからこそ、ああいう感じのトップのあり方っていうのも1つありかなって思うし、元々リーダーのイメージは、和田さんみたいな感じが強かった。はるきじゃあ実際に、ルフィ的なタイプのリーダーも近くで見てきたんですね。ゆうきただ、俺自身はそれが苦手だから、だったらどちらかって言うとスモールだけど、1人1人にはめちゃくちゃサポートはするって形で、チームを固めていくリーダーでいようと思ってる。はるきそれが西坂さんのやり方だ。ゆうきでも、その中で合わない価値観も絶対出てくるだろうし、違ったことをやってみたいっていう欲求も出てくるだろうから、そんな時にはあまり拘束せずにメンバーと放してあげる。はるきうんうん。ゆうき俺はそれでうまいこと行くんじゃないかなっていう風にやっぱ思ってて。それこそ、拘束から生まれるものはあまりないと思ってるし。はるきなるほどね。ゆうきだから現状として、自分のリーダーシップ論は確かに一般的なところで見るとロールモデルには即してない部分はあると思うから、自分はまずそこが苦手だって実感してる。はるきうんうん。ゆうきあとは、そもそもそのチームの大きさってところも大事なのかなって。はるき大人数ってよりは、少人数で関係が密なチームを創っていくってことですね。ゆうきそもそも、今、色々1人でやってしまってるのがよくないところだけど、 自分が発信していれば気づいてもらえる機会もあるだろうから、とにかく今は仲間を集めることに集中するよりは、自分の思いとかを認知してもらう。はるきうん。ゆうきそんな自分の動きに対して興味を持ってくれる人を自分が取り込んでいって、まずは小さいチームを作っていくのが良いのかなって考えてる。はるきなるほど。まずは想いを持って進めていって、少しずつジョインしてくれる人を待つようなイメージですね。ゆうきそれに、結局今1人でやってしまってる理由として、「まずは考えてることを見える形にしないと、そもそも自分が何してるかわかんない」ってことがあって。はるきやりたいことの具現化か・・・ゆうきやりたいことを見える化しないと、入ったところで何すればいいのとかっていう風になりかねない。だからこそ、最初はスピードが大事なのかなって。はるきなるほど。想いがある程度形になった後で、少しずつ自然と仲間が集まっていく。そして、その間にも途中でチームを離れたり、また戻ってきたりするみたいな変化も起きる。ゆうきそうそう。自分の強みを理解して、都会の荒波の中を突き進むはるき個人的な意見としては、西坂チームの理念が理想的だなって思いますけど、違う見方をすると、突然出来る穴を上手くカバーするような仕組みが基礎にないと結構危ない場面もありそうだなとも思います。ゆうきうん。はるきただ逆に、流動性が高い分、仕組み化がされてるってことは、誰でも代わりになれるっていう風にも捉えられるから、そのバランスを取ることも腕の見せ所なのかな・・・なんて。ゆうきまあね、でも効率化とか仕組み化ってところについては、自信がある。はるききっと得意なところですよね。ゆうきそれこそ、起業家としての自分をレーダーチャート(五角形のグラフ)で考えた時に、自分はロジカルと、効率化の2分野に関して、他に負ける気がしないと思ってて。はるきうんうん。ゆうきもちろん、年齢的な経験値によっては変わるだろうけど、少なからず同年代で考えた時に、俺はその2つの項目においてあんま負ける気はしない。はるき西坂さんの強みってことですよね。ゆうきその一方で、行動量とかパッションみたいなところは、やっぱまだまだすごい人がいるなと思ってる。はるきそれこそ、WADAIKUの和田さんとかね。ゆうきうん。だから、自分はパッションでは難しいところとか、行動力のある子たちが苦手とする「再現性を持たせる」って分野がすごく好きで、得意なんだと思う。はるきなるほど。ゆうき例えば、業務をマニュアル化してあげるとか、途中から入ってきた子たちにも適用できるような仕組みや研修を設定するみたいなところとか。だからNotionも、ゴリゴリに設計するし。笑はるき確かに、効率化を徹底させることがめちゃめちゃ好きそう。笑ゆうきうん。笑特にNotionは、あそこまでガチガチにしてる人いないと思うってくらいに最適化してる。笑はるき例えば?ゆうきクリックするだけで進捗管理ができるとか、進捗漏れがないとか、どれくらいの時間かかったとかも、全部視覚化できるようにしてるとか。はるき勤怠管理システムの上位互換みたいな仕組みが取り入れられてるわけだ。ゆうきあ、そうそうそうそう。まさにそんな感じのこともしてる。いわゆる、普通は気にしないような些細なところにまでこだわった仕組み作りができてると思う。はるき流石に得意なだけありますね。すごく徹底されてる。ゆうきまあね。自分の強みでもあるわけだから。はるきあぁ、それで言うと、自分の強みがはっきりしてるって良いですよね。自分のモチベーションにも繋がるし。ゆうきたしかに。はるき安定した自分軸というか、1人でも勝ち抜いていけるだけの「個」と「戦略」が確立してるんだろうなって感じがする。ゆうきそれは確かにあるかも。なんかね、それこそ2年前にSEKIYA.soでbubbleっていうノーコードツールの勉強会があったわけよ。はるきうんうん。ゆうき自分はその時WADAIKUのイベントがあって行けなかったんやけど。はるきあぁ、残念でしたね。ゆうき当日は、15人くらいbubbleの勉強をしたいって集まった子たちがいたらしいんやけど、結局bubbleのエンジニアとして残ったのはイベントに参加してない俺だけで。笑はるきなんか、皮肉やなぁ笑ゆうきそこに関しても、何が好きかをわかってて、継続力が人よりちょっとあるからやれてるんやろうなって思う。はるき自分を知ってるからこそ、何が出来るのかとか何をすべきかとかも人よりもわかってて、続いてるってことなんですかね。ゆうきそれに、一般的に考えて、1人でここまでするのって多分頭イってると思うんよ。「え、これ1人でやってるんですか?」「これを1人でできるんですか?」ってよく言われるし。はるき組織内で普通は分担する業務のすべてを1人でこなした上で、さらに効率化を徹底してるわけですもんね。笑ゆうきそう。ただまぁ、それを良い様に捉える人もいれば、悪い様に捉える人もいっぱいいる。はるきそうなんですか。自然とポジティブに捉えられそうだけど。ゆうきただ1つ確実に言えるのは、そんなおかしいことができるのは、人よりも多分機械とかのテクニカルが好きで、それに対しての継続力があるからだと思う。はるき・・・西坂さんが今作ってる教育のサービスの目指すところって、ある意味、西坂さんと似た人を作ろうとしているように僕は聞いてて感じるんですよ。それはもちろん良い意味で。ゆうきというと?はるきそれこそ、周りに流されてっていうのじゃなくて、自分の中で考え方とかプロセスをちゃんと理解しながら進んでいける。自分でちゃんと舵を握って人生を歩んでいけるような人たちを作りたい。ゆうきうん。はるきその土台づくりのサポートをするのがこの「WANTO」じゃないのかなって。ゆうきあぁ。はるきそういった意味で、「個」を確立させるお手伝いっていう言葉がすごくしっくりくるなって感じます。それこそ、さっきお話いただいた社長さんの考えともすごく共鳴してるように思うし。ゆうきなるほどね。はるきWANTOを通じて、自分の考えとか価値観とかをちゃんと確立することができたら、相手への理解もきっともっと柔軟なものに変わっていくだろうなって、少し明るい気持ちになれました。ゆうきうんうん。はるき自分にも軸があるように相手にも軸があるんだろうって思えたら、対等な会話ができるだろうし、そこに巻き込むとか巻き込まれるとかいう考えはないと思うというか。ゆうき確かにそうやなぁ。はるきそれがとっても新しくて、とっても面白い。次章へつづく・・・『関東の荒波に揉まれたら、自分のしたいことが明確になる』