はるき最後に1つ。今までの人生、特に2年前から今日まで意識してきたこととか、アンテナを張り続けてきたことってありますか?ゆうき意識してきたことか・・・以前に一部の人には話したけど、数学元々好きなんよ。大学入ってからビジネスサロンに入ったこともあるんだけど、そこでめちゃくちゃ言われたのが、定義と定理の違い。はるき定義と定理の違い?ゆうき数学とかでもよく出て来ると思うんやけど。この2つの違いわかりますか?って聞かれた時、多分8割の人は答えられへんと思う。けど、意外とこの違いがめちゃくちゃ大切だなと俺は思っていて。はるきうんうん。ゆうき定理は何かと言えば、言い換え可能なもの。例えば、因数分解ができるって言い方をしたらわかりやすいのかな?はるきほうほう。ゆうきつまり、要素として何かと何かがあるから、これが成り立つみたいな。一方で、定義っていうのは、それ以上細分化することができない言葉。はるきそれ以上、細分化することができない言葉の最小単位か。ゆうき俺が受験生だった頃はその言葉の違いは気にせずにやってたんやけど。はるきうん。ゆうきそのサロンに入って配布されたのが、50枚ぐらいある定義一覧だったんよ。それで、課題としてその定義一覧を自分の言葉で定義化しなさいって言われて、やったんよ。はるき途方もなく感じながら、ひたすら自分の言葉で言い換えをしたんですね。ゆうきそう。1つは、その語彙力ってところ。はるき語彙力・・・ゆうきなにかものを見た時に、それを自分の言葉で理解して、自分が説明できる状態になるっていうのをめっちゃ練習した。はるき言い換えの練習ですね。ゆうきそう。これがインプットで、もう1つがアウトプット。要は、情報をどう意識してインプットして、それがなぜ自分の中に残るのか、すぐに言語化されて出てくるのかっていうのを考える。はるきうんうん。ゆうき「なぜ」っていうのをやっぱ俺はめちゃくちゃ気になってて、ずっと。多分コンサル目指してたのが大きいと思うんやけど、なんでこれ成り立つのとか、なんでこれしてるのか、とか。はるきなるほどね。ゆうき実は俺、カメラがめっちゃ好きやねん。それで一時期、中華製のスマホの人気がバーって出た時に、ファーウェイとiPhoneの画像の質が違ったんよ。はるきiPhoneとアンドロイドの画質って結構違いますよね。ゆうきそうそう。それこそ、ファーウェイって1億万画素数あるわけやん?なのに画質がiPhoneより悪い。はるきたしかに。僕も以前気になったことがあります。ゆうきそれまでは画素数が画質に関わるっていう風にやっぱずっと信じてた時代だったから、「なんでiPhoneより綺麗じゃないの?」って思って調べてたら、仕組みがこうこうこうでとかがわかって。はるき別のところにその違いを生む原因があったわけだ。ゆうきそのちょっとした疑問を自分の中でまず整理して、ロジックでこうだからこうって成り立つんじゃないの?と仮説を立てて、調べたら全然違うんだっていうのを繰り返してきた。はるきうんうんうん。ゆうきそのやり方がやっぱ自分にとって、インパクトとして残るから、そういった経験が色々な引き出しに繋がってるんやと思う。はるき仮説と実際の違いを知ることで理解を深めてきたんですね。ゆうきまぁ、それを繰り返していれば、調べるフェーズが無くなったりするのよ。もう既に頭の中に入ってるところがあったりして。はるきなるほど。情報が蓄積されて行って、いつの間にか調べなくても正しく考えられるようになるんですね。いいな。ゆうきだから、結局は場数じゃないかな。今自分で話しながら思ったところでいうと。はるき繰り返すことが、やっぱり大事。ゆうきあと他に意識してきたことは、プレゼン。俺、プレゼンめちゃくちゃ苦手なんよ。笑はるきえぇ、意外。ゆうき今でこそ大学生の中だったらそれなりになったかな?と思うけど、元々はゼミ10人の前で話しただけで顔が真っ赤になってたんよ。笑はるきかわいい笑ゆうきあんまり顔に出てなかったかもしれんけど、大学のゼミの進捗報告会とかは、発表途中にどんどん動悸が速くなってみたいな感じやった。笑はるき(笑)ゆうきその時は、結局、自信がなかったんよ。それに、プレゼンで相手をどう変えたいとか、何を伝えたいとか、俺の中に何もなかった。はるきうんうん。ゆうきけど、やっぱ事業をしたいってなると、このスライドに持たせる意味は何かっていうのをめちゃくちゃ考える。はるき意味を考える、ね。ゆうきそして、それをユーザー目線で見た時にどういう見え方になるのか、見た側にどういった印象を与えることができるかを考える。要は、印象操作の部分をめちゃくちゃ考えてて。はるきなるほど。ゆうきそれって因果関係になってるんよ。はるき因果関係になってる?ゆうきそう。だから今はプレゼンに使うスライドの設計をめちゃくちゃ考えて組んでて、質疑応答が生まれる可能性のある部分も考えてる。はるきそうなんだ。ゆうきでもやっぱ中には全然収まらない部分もあるのよ。だからそれを新しいページとしてスライドに足していくみたいなことを、何回も繰り返す。それも1つの練習だと思う。はるき全部繋がってるんですね。ゆうきだいぶそこは繋がってるかな。はるきスライド一つとっても、因果関係があるって面白いですね。ゆうきうん。俺は、因果関係が明確になれば効率化ができると思ってるんよ。はるき・・・というと?ゆうきだって、因果ってことは矢印をどんどん繋げるイメージでフロー(※一連の流れ)ができ上がる。そしたらポイントが見えてくるから、「効率化できないか?」って1つ疑問を持つだけで、効率化まで自然とできる。はるきまるで数学ですね。ゆうきそう、例えばここ(SEKIYA.so)の壁に貼っているWI-FI。はるきうん。ゆうきWI-FIって、お客さんがパソコン作業する時に絶対使いたい。そしたら、WI-FIとそのパスワードを必ず聞いてくる。誰かがそれを答えて、入力して接続完了。はるきそれが一般的なやり方ですよね。ゆうきその流れを効率化する1つの方法として、「聞く」フェーズをなくすためにこのWI-FI情報を貼ったんやと思う。ただ、まだパスワードを打つっていうフェーズは効率化できてない。はるきなるほど。まだ効率化の余地がありますね。ゆうきそこで、じゃあQRコード貼ればいいじゃん?って俺は思ってる。QRコードだと、パスワードを勝手に読み込むことができる。はるきたしかに。ゆうき本当にこうしたちっちゃな生活の一部からも、疑問から生まれる効率化ってあると思う。はるき確かにそれだけ効率化しようという意識があれば、今まで気づいてなかった「Why」を意識する時間もできていくだろうし、そのアウトプットの回数が増えれば増えるほど、自分の知識や考え方も整理されていきますよね。ゆうきそうそう。はるきいいことしかないですね。ゆうきただ、良くないこともあって・・・1人でできることが増えてく。はるきそれっていいことじゃないですか?ゆうきうん、一見良いことに思えるじゃん。でも、チームが作れなくなる。1人でできることが多くなるわけやから。はるきあぁ、確かに。ゆうき1人でやってるっていうのは、 事業を大枠で見てくれる人からしたらめちゃくちゃすごいことで、スーパーマンに見えるっぽい。はるきそうですよね。ゆうきただ、1番見て欲しいのはお金を出してくれる人とか、出資してくれる人とかなわけで。はるきうんうん。ゆうきそういうステークホルダーからの目線は「果たしてお前それちゃんと作れんの?」ってものが多い。だからこそ、再現性や実現性を保証するためにはチームが必要になるわけよ。はるきなるほど。ゆうき他の観点で言うと、1人でできることが増えれば人が近寄りにくくなったりもする。はるきそうか・・・ゆうきそれに、実際分業がめちゃくちゃ下手くそなのよ。さっきの話にもあったけど、でっかいところを目指すためにはチームが必要なのに、それが苦手っていう。はるき一長一短ってことですね。ゆうき本当にそう。はるき最後、チームの捉え方について聞きたいです。やっぱり人にはそれぞれ、外交的か内向的みたいに生まれ持ったものが僕はあると思ってて。ゆうきはいはいはい。はるき例えば、めっちゃコミュニケーションにずば抜けた才能がある人。ゆうきというと?はるき他の能力もある程度のところまでは高めれると思うけど、でもやっぱりどこまで言っても、最後はコミュニケーションが1番の強みだなってことだと思うんですよね。ゆうきうんうん。はるき一方で、他の人はまた違った強みを持ってる。 だからチームビルディングには適材適所があるんじゃないかっていう。ゆうきあぁ。はるきつまりは、1人ではやっぱり補いきれない限界値があり、チームの強さっていうのは適材適所を満たした上で、それぞれの能力がどれだけ強いかによって決まるんじゃないかって僕は思ってるんですけど、西坂さんはどう捉えてます?ゆうきえーーーっ。笑はるきこれ、最終クエスチョンです。笑ゆうき要は、天賦の元々の才能みたいなところがある。で、それを超えられるかみたいな?はるきそう。西坂さんの場合は、「論理」と「効率化」っていう得意なことが2つありましたよね。同世代には誰にも負けないじゃないですか。でも、プレゼンは同世代の中では高いレベルかもしれないけど、それ以上の人がやっぱりいると。ゆうきうん。はるき今はまだ発展途上だったとしても、やっぱり得意とする「論理」や「効率化」っていうところに比べたら劣ってるというか、やっぱりそこが西坂さんの最大の強みなんだと。ゆうきそうやね。はるきだから、論理と効率化以外の強みを持ってる人をチームメンバーとして迎えた上で、全員が得意分野以外の分野の平均レベルを高め続けていけば、超強いチームができるんじゃないか?っていう考え方。ゆうきはいはいはい。はるきここはお前の方が出来るから頼むわ、みたいな。それでも平均値としてのみんなのレベルはめっちゃ高いから代打可能なチーム。ゆうきそれはめちゃくちゃ理想だと思ってる。なんなら俺の中では1番最適なチームだと思う。はるきうんうん。ゆうき五角形のピースがあった時に、 俺ここ強い、俺ここ強い、俺ここ強いって人が集まると、めちゃくちゃ強くなる。やっぱそれが理想だと思っていて。はるきうんうん。ゆうきそんなチームが理想ってところがまず前提としてあるんだけど、一方で、個人がどれだけ違うところも補填できるかみたいなところも大切やと思う。はるきうんうん。ゆうきそれは何でかって言ったら、論理にはたしかに自信があるっていったけど、上には上がいるのも知ってるし、まぁ自分がずっと大切にしてる言葉が「優れるな、異なれ」って言葉で。はるき「優れるな、異なれ」?ゆうき要は、他の人より優れるよりも、異なればいいじゃんっていう思いはずっとあって。でも及第点もやっぱり一定はある。はるきうん。ゆうきその及第点よりも、ちょっと上の方に自分が居るときに、「得意」って自分は言ってる。はるきなるほど。ゆうきそれで自分の得意っていうのは、他の大学生よりはちょっとそこに時間をかけたからできたんやと思ってて。はるきうんうん。ゆうき要は、費やした時間でカバーされたもの。だったら結局、かける時間を違うところに移行してしまえば、同じだけ伸びしろがある。なんならもっとある伸びしろがあるかもしれない。はるきなるほど。その論理めちゃめちゃおもしろいですし、希望がありますね。ゆうきだから、そこのカバーは全然可能だと思ってる。ただ前提として、今こんなこと話してるけど、結局自分の興味をストリングスファインダーを使ったりして認知できないと、それはできないと思ってる。はるき自分の興味を知ることが、やっぱり大事ってことですね。ゆうきなんか、メディアの前で言うのもあれだけど、2年前のSEKIYA.soはもっとおもろかったと思ってる。はるきどうしてそう思いますか?ゆうきなぜかって言うと、勿論、今は今で面白いけど、あの時は常に「何したいの?」とか「なぜそれしたいの?」とかしか聞かれなかった。はるきそれを聞くのが当たり前の環境だったんですね。ゆうき正直、俺も最初はなんも楽しくなかった。けど、ずっと聞かれてるうちに「俺、これ興味あるな」って、自分の興味に気づいてきた。いつの間にか、俺が何しなあかんかがわかってきたんよ。はるき自然と、自分を動かしてくれたんだ。ゆうきそれで、今の2つのスキルが身につき始めた。結局のところ、気づく機会があって、たまたま必要なスキルがその時の自分はそれだったから得意になっただけ。はるき自分の興味を知って動いていったら、得意っていえるくらいには、人より出来るようになってたってことですね。ゆうきそう。だから伸びしろはあるんよ、絶対。そこは逆転現象が全然起こる分野だと思う。はるき確かに、西坂さんの話を聞いてると可能性があるなって感じます。ゆうきけど、やっぱそうなる土台としては、自分のことを認知するみたいな機会がないと、そもそもそこまでたどり着かないと思うし、そこにたどり着かなければ、どんなチームにしたいかってところにも気づけないと思う。はるきたしかに。ゆうき言い方悪いけど、1個もスキルを持ってない人が、 100個のスキルを獲得するまでにどれくらい時間がかかるかって、経験してないからわかるわけないじゃん。はるきそうですね。ゆうきやっぱ大変さがわかんないし、だったらそれを補填することにどれだけの価値があるかも感じれないから、人を大切にすることができないと思う。そういったところに全て繋がってくると思う。はるき人を思いやる気持ちにまで、繋がってるんですね。ゆうきそう思う。だから、それこそコミュニティとか、自分のことを理解する機会にまずは出会うこと。はるきうんうん。ゆうきそこで話して、 それに対して1回がむしゃらに自分でやってみてから、その後はさらにスキルアップするのか、そのスキルを 他のチームや人から補填するのかを選べばいいと思う。はるきなるほど。ゆうきちょっと話がずれたかもしれないけど・・・はるきいやいや・・・やっぱ面白いです。改めて、色々話してくれてありがとうございました。ゆうきいえいえ、こちらこそ。はるきまた数カ月後に、改めて話聞かせてくださいね。ゆうきぜひぜひ。〜 番外編 完 〜